1が並ぶと何かが起こる?
2011年11月11日
2021年12月15日
人というのは数字に意味を持たせたくなる生き物のようです。実際のところ、数字を使うのは恐らく人間だけなので、数字を知ると弄りたくなるということなのかも知れません。13と言う数字はキリスト教圏では嫌われているようですが、米国では13と言う数字が良い意味で使われているケースが見られます。例えばアメリカ独立宣言に署名した州の数は13で、一ドル札に描かれているピラミッドは13段で、ハトか加えているオリーブの枝には13枚の葉と13個の実がついています。つまり同じキリスト教圏でも米国では13という数字をそれほど嫌っていないのでしょう。
昔流行ったノストラダムスの大予言も結局は数字の遊びでしかなかったようにおもいます。1999年第七の月に恐怖の大王が空から降りてくるはずだったのですが、恐怖の大王は期待に答えてくれませんでした。
さて、今日は2011年11月11日でした、11時11分11秒には1が12個並んだことになります。何か起きるのではないかとワクワクした人もいたようでしたが、結局なにも起こらず終いでした。
そもそも数字自体、人間のご都合主義で勝手に作り上げた物です。そんな数字の羅列に従って表れたり消えたりするのは大王様の流儀に反するのでしょう。自然界にはフィボナッチ級数に合致する事象が多いと言われていますが、これとて人間が勝手にこじつけたもので、単にフィボナッチ級数が当てはまらないものを排除しただけです。そもそも数字の規則性が自然界に存在すると仮定すること自体傲慢なのでしょう。日は昇り、やがて沈み、再び昇る。時として雨が降り、そして晴れ、暑い夏があれば時として涼しい夏もある。この混沌とした秩序こそが自然なのでしょう。そこには人間の都合で作り上げた数字が入り込む隙などあろうはずがありません。