Cheap, But good. 中華アンプ、XY-C50L

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Aliexpressのスーパーセールで買った品物が続々と届いています。そのうちの一つ、デジタルアンプのXY-C50Lを開梱してみました。これまで買ったデジタルアンプと同様に、キットとしての販売ですので、購入者は組み立てる必要があります。組み立てといっても基板の上下に化粧板とボリュームツマミを取り付けるだけです。親切にねじ回しも同梱されています。例によって説明書の類は付属しませんので、感を頼りに組み立てるのですが、迷うことは無いほどに簡単です。

組み立てる前に、使用されているデバイスを見てみましょう。先ずはパワーアンプチップです。AP3050Dというチップが使用されています。データシートを探してみたのですが、ちょっと見当たらず、素性が知れません。チップ上にXY何某という刻印もありますので、このアンプ(型番はXY-C50L)を販売している青岛欣易云联电子科技有限公司が内製しているチップなのかも知れません。

パワーアンプにはAP3050Dが使われています

このアンプはなかなか多才で、ライン入力の他に、Bluetooth接続、USBメモリ内の音声ファイル(WAV,MP3,FLAC)の再生ができる他、PCにUSB接続をしてUSB-DACとしても使用できます。これらの機能を実現しているのがAC21BPというチップで、これは以前購入したMP3再生モジュールにも使用されています。恐らく原価はものすごく安いチップだと思うのですが、素性はなかなか良く、好きなチップです。

電源とスピーカーをつないで鳴らしてみました。このアンプはDクラスですので、スピーカーマイナス端子は共通ではありません。マイナス端子どうしが接触しただけでもショートした状態になりますので注意が必要です。楽曲データをコピーしたMicroSDカードをアダプタを介してUSB端子に接続してみましたが、なかなか素直に鳴ってくれます。味付けがあまり感じられないところに好感を持ちました。セール中に購入しましたので、送料込みで770円はお買い得だと思います。ちなみに、電源は8Vから24Vまで許容されています。所謂アナログアンプでは考えられないことですが、Dクラスアンプの動作はコンパレーターの出力でMOS-FETをスイッチングする仕組みで、最終段にリニアリティーは求められないので電源がいい加減でもそこそこ動いてしまうのでしょう。ですから、当然のことなですが、出力電力は電源電圧の影響を受けます。キッチリ50Wを出したいならば24Vの電源を使用しないといけないようです。24Vで動作させるとかなり発熱しますので、お勧めは12Vでの動作です。これならばほんのり暖かくなる程度の発熱で済みます。勿論出力はその分下がりますが、室内での利用で、極端に能率の低いスピーカーを使用するのでなければ十分な音量が得られます。