DNS伝搬が遅い
昨日取った、無料のドメインにアクセスできません。もちろん、メールもダメです。同じく、Webサーバーにもアクセスできません。これには困りました。おそらく、DNS伝搬が終わっていないのでしょう。
基本の”き”、nslookupで調べてみる
Webへのアクセスやメールの受け渡しができないことは解りました。しかし、これはWebサーバーやメールサーバーの設定ミスによって起きたのかも知れません。
そこで、DNS伝搬状況を調べてみます。ここでは、nslookupコマンドを使って調べることにします。
ちょっとやってみます。
設定したネームサーバーが見つかるか、ダメ元で確認してみます。
困ったことに、ネームサーバーすら見つからない状況です。私の管理するネームサーバーの設定が原因とは考えにくいです。ということで、これは、DNS伝搬に時間がかかっているためと思われます。
DNS伝搬とは?
DNSの仕組みについて、少しおさらいをしてみましょう。まず、ドメイン名とIPアドレスの紐づけは、DNS(Domain Name Service)で行われます。そして、DNS情報を保持している装置をDNSサーバーと言います。
今回取得したドメインは.mlというトップドメインです。そして、トップドメイン.ml内のドメイン情報のすべては、.mlの親玉サーバーが知っています。さらに、この親玉サーバーの情報はルートサーバーが管理しています。
ちなみに、ルートサーバーは、世界に13台しかありません。そして、全てのルートサーバーは同じ情報を持っています。従って、13のルートサーバーのどれにたずねても、同じ答えが返ってきます。ルートサーバーが止まると大変なことになりますので、13台はそれぞれ全く別の場所に置かれています。そして、管理する団体も全く別になっています。つまり、災害などでも全部のルートサーバーが止まることはありません。また、政治的な介入でもすべてが一度に止まることはありません。
さて、今回の場合、私の使っているDNSサーバーone.one.one.oneにstartactions.mlのIPアドレスをたずねました。もし、one.one.one.oneがstartactions.mlのアドレスを知っていたら、即座に答えておしまいです。知らない場合、one.one.one.oneはルートサーバーにたずねます。そして、ルートサーバーは、.mlを管理している親玉サーバーのアドレスをone.one.one.oneに教えます。
ここで、one.one.one.oneは、ルートサーバーに教えられた親玉サーバーにstartactions.mlのアドレスを訪ねます。そして、たずねた結果、アドレスが解れば私に教えてくれます。もし、わからなかった場合、わからなかったと答えておしまいです。
つまり、新たに取得したドメインを管理するネームサーバー情報が、親玉サーバーに伝わることをDNS伝搬といいます。
.mlの親玉サーバーを探し出す
さて、現在はone.one.one.oneに知らなかったと答えられた状況です。ちなみに、DNSの動きは、digという仕組みで調べることができます。ちょっと、やってみましょう。
.mlの親玉サーバーに直接たずねてみる
さっそく、digを実行してみました。どうやら、a.ns.mlというサーバーが.mlドメインの親玉サーバーのようです。試しに、このa.ns.mlにstartactions.mlのアドレスをたずねてみましょう。
結果は同じでした。やはり、.mlの親玉サーバーがstartactions.mlを知らないようです。
やはりDNS伝搬が遅いようです
もう、お手上げです。恐らく、アドレスを割り当ててくれたfreenom.comのネームサーバーからa.ns.mlに情報が伝達されていないようです。待つしかありません。
ちなみに、昔はDNS伝搬に72時間かかるといわれていたこともありました。しかし、ここ最近は取得して数分でDNS伝搬が終わることも珍しくありませんでした。むしろ、これだけ待たされると、昔に帰ったような気がします。
↑の投稿をした後に・・・
上の記事を書き終えた直後、nslookupをしてみたら、無事ドメインstartactions.mlが使えるようになっていました。こんな感じです。
めでたしめでたしです。これでやっとスタートラインにたどり着きました。ちなみにDNS伝搬にかかった時間は29時間です。ちょっと変ですね。a.ns.mlのリフレッシュは3時間(10800秒)になっていたんですけどね。恐らく、freenom.comのネームサーバーがおかしかったのではないでしょうか?