アクセス不能なwp誕生の原因

アクセス不能なwp(=WordPress)を作ってしまったのは、焦って復旧を急いだ私の失敗です。まずは、焦らないことです。発端となったDBのアクセス障害も、一時的なものでした。ですから、サーバー管理業者に状況を確認して、復旧を待つのが正解でした。これをしなかったばかりに、多くの時間を無駄にしてしまいました。

教訓1、焦るな

教訓2、行動の前に状況把握

余計な作業は復旧を遅らせるだけ

さいわい、DBとコンテンツデータのバックアップはとってありました。したがって、バックアップからデータは復旧できたはずです。しかし、ここで余計なことをしてしまいました。WordPressを置いているディレクトリに、余計なゴミのようなファイルが山盛りおいてありました。そして、ディレクトリごと削除して、クリーンインストールしてしまいました。

教訓3、問題点に集中し、他の作業は後回しにすべし

ドキュメントルートからリダイレクトされない

今回の最大の失敗です。これまで、このサイトはhttps://pooq.bizでアクセスできていました。しかし、再インストールしたら、https://pooq.biz/wordpressというようにサブディレクトリまで指定しなければアクセスできません。

最初は簡単に考えていました。設定ページのアレを変更すれば良いことは知っていました。そこで、早速アレの設定変更をしました。

管理画面→設定→一般の画面の中に、”WordPressアドレス(URL)”と、”サイトアドレス(URL)”があります。ここでリマインド(自分に対する)です。“WordPressアドレス”はWordpressをインストールした場所です。そして、“サイトアドレス”は、外部からアクセスするときに指定するURLです。

まずはアレ(＝サイトアドレス)を設定して、変更を保存したのでバンバンアクセスできるだろうと思いました。が、ダメです。全然アクセスできません。

そこで、テストのために、ドキュメントルートにindex.htmlを作成し、index.htmlにアクセスできるか、確認しました。しかし、これ、絶対にやってはいけません。これが原因でドツボにハマりました。

教訓4、余計なファイルを作るな

.htaccessを編集して悪あがき

一般的に、このようなときはドキュメントルートにある.htaccessが変だと考えました。しかし、おかしいのは私の考え方でした。詳細は省きますが、.htaccessファイルに何が書かれているのかを読み解かずに、独自のアレンジをして、事態は悪化する一方でした。

教訓5、アレンジをする前に理解しろ

解決 ー 物事を複雑にしているのは無理解だった

解決のプロセスを書いていくとキリがないので、解決編です。手順は以下のとおり。

①Wordpressインストールディレクトリにある、.htaccessとindex.phpをドキュメントルートにコピーする

②ドキュメントルートの.htaccessファイルを編集する

変更箇所は二か所

　その1、”RewriteBase /wordpress/”を”RewriteBase /”に書き換える

　その2、”RewriteRule . /wordpress/index.php”を”RewriteRule . /index.php”に書き換える

下図の例では、変更前をコメントアウトして、残しています。

③ドキュメントルートのindex.phpファイルを編集する

変更箇所は1か所

"require __DIR__ . '/wp-blog-header.php';"を"require __DIR__ . '/wordpress/wp-blog-header.php';"に変更

下図の例では、変更前をコメントアウトして、残しています。

アクセス不能なwp、あっけない結末

判断ミスで解決まで遠回りすることになってしまいました。しかし、よく考え、しっかりと理解してから作業すれば、極めて簡単に解決した問題です。たった1か所の設定を変更し、2つのファイルの、3か所を編集するだけで解決した問題です。何事も落ち着いて、良く理解してから行うべきですね。