日: 2015年3月16日

藤田宜永氏著『老猿』 読書

藤田宜永氏著『老猿』

久々に藤田宜永氏の作品を読みました。私の知る藤田氏の作品らしい作品で、主人公と隣人そして居候の心模様が緻密に描かれています。舞台となった冬枯れの軽井沢も実に情緒的で、よく知られている避暑地としての軽井沢とは趣を異にしていて、物語にスパイスを添えています。静かな山荘に訪れる犯罪の足音を差し引いても憧れ…