読書14月2023『暴走する新自由主義』ポール・クレイグ・ロバーツ著『暴走する新自由主義』。本書は、米国のレーガン大統領時代に、経済政策担当財務次官補を務めた、ポール・クレイグ・ロバーツ氏の著書です。本書は。2013年に上梓された"The Failure of Laissez Faire Capitalism"の邦訳版です。 10年前の米国の状況が、現在の日本の状況… 続きを読む
読書303月2023『財政破綻論の大嘘』三橋貴明監修『財政破綻論の大嘘』という書籍を読んでみました。この本は、以前読んだ『岸田総理の大嘘』の著者、三橋貴明氏が監修しています。三橋氏は、一貫して国債の増発による積極財政によるデフレ脱却を唱えています。本書では、積極財政を阻む根本原因は財務省であると説いています。また、本書はマンガになっていて、より分かり… 続きを読む
読書252月2023『岸田総理の大嘘』三橋貴明著三橋貴明氏の著書、『岸田総理の大嘘』について書いてみたいと思います。この本は、以前読んだ『日本滅亡論』と同じく、積極財政による経済のテコ入れを訴える内容です。また、本書では、なぜ財務省は緊縮財政を固持するのかに斬りこんでいます。 「輸入価格上昇」の知られざる真実 本来、生産、支出、所得の総額は同一の… 続きを読む
読書211月2023マネーモンスター中華帝国の崩壊藤井厳喜著『マネーモンスター中華帝国の崩壊』です。出版は2022年5月13日となっています。恐らく、講演で語られたものを書き起こしたものではないでしょうか。言い間違えがそのまま文字となっている箇所がありました。 中国ではなくチャイナ この本では中国ではなくチャイナと記しています。その理由は明確です。… 続きを読む
読書141月2023『「平和な国」日本の裏側』堤未果著『「平和な国」日本の裏側』は、元は別の題名で出版されていました。昨年改題されたこの本は、非常にショッキングなプロローグから始まります。それは、オバマ氏が米大統領であった頃にさかのぼります。 2009年のパンデミック 2009年、WHOは豚インフルエンザのパンデミックを宣言した。そして、製薬会社から多… 続きを読む
日々是好日141月2023業務スーパーで買い物業務スーパーで買い物をしてきました。あの店は、他ではちょっと見られない輸入品が扱われています。そして、プライベートブランド品もあります。ナショナルブランドばかりのスーパーと比較して、ちょっとエキセントリックなところが面白いです。 時々足を延ばしてみたくなる業務スーパー 自宅から、最寄りの業務スーパー… 続きを読む
読書21月2023『日本滅亡論』藤井聡著『日本滅亡論』を読んでみました。今年初めの読書です。非常に刺激的な表題ですが、中身はもっと刺激的です。どうやら日本はこのままでは間違いなく滅亡するようです。恐ろしや。 『日本滅亡論』に書かれた日本の現状 『日本滅亡論』は、現状分析から始まります。既に周知となっていることですが、過去30年間給与所得者… 続きを読む
読書2011月2022新田次郎著『八甲田山死の彷徨』この作品は橋本忍氏の脚本で映画化され、「天はわれ等を見放した」というセリフが印象的でした。この作品は、明治35年に行われた陸軍青森第五連隊雪中行軍演習で起きた不幸な事故をもとにして書かれた「小説」です。概ね事実に基づいて書かれていますが、「小説」ですから脚色も改変もされています。 登場人物の名前も変… 続きを読む
読書3110月2022菊池寛著『貞操問題』この作品は、昭和9年に新聞連載された長編小説です。新聞連載ということもあってか、古い作品の割には平易に書かれていて、大変読みやすい作品です。 主人公の南條新子は三人姉妹の二番目で、父の死後、浪費家の母に代わり家計の切り盛りをしています。元々は高給取りの父のおかげで裕福な暮らしをしていましたが、浪費家… 続きを読む