読書
金もかからず、なんだかチョットだけ良い自分になったような気にさせてくれること、それが読書ではないかと思います。
『イニシエーション・ラブ』
映画化されたから読んだというわけではないのですが、たまには流行りものを読んでみたいという事で、手に取ってみました。 書評では、結末にアッと驚く仕掛けがしてあると書かれていたのですが、最初に読了した時にはこの仕掛けがさっぱり解りませんでした。結局、ネタバレ解説ページを見てようやく仕掛けが解りました。確…
藤田宜永氏著『老猿』
久々に藤田宜永氏の作品を読みました。私の知る藤田氏の作品らしい作品で、主人公と隣人そして居候の心模様が緻密に描かれています。舞台となった冬枯れの軽井沢も実に情緒的で、よく知られている避暑地としての軽井沢とは趣を異にしていて、物語にスパイスを添えています。静かな山荘に訪れる犯罪の足音を差し引いても憧れ…
『ひとりぼっちを笑うな』
タレント本は、あまり手に取らない方で、これまでも数えるほどしか読んだことは無かったのですが、電子書籍版が期間限定で60%オフになっていましたので買ってみました。 恐らく、ライターの方とインタビュー形式で取材したものを編集した物と思います。恐らく蛭子さんは著者というよりも語り部であるわけですね。ただ、…
『シンデレラティース』とホ・・
覆面作家の伊藤司氏の姉妹作、『シンデレラティース』と『ホテルジューシー』ですが、恐らく作者の仕掛けたちょっとしたいたずらなのかもしれませんが、結末に微妙な齟齬があります。そして、ホテルジューシーの装丁に関しては、文庫化されたときに『シンデレラティース』とテイストを合わせたためでしょう、ホテルとポーク…
年越しハードボイルド『テロリストのパラソル』
今年の年明けは、何年かぶりに自宅で迎えました。景気回復なのか、円安で海外旅行を倦厭したのか、日本の観光地は何処も一杯で、どこも予約が取れなかったので、自宅での年越しとなりました。 ということで、年末は新しく手に入れたサーバを弄る日々だったのですが、サーバ弄りに飽きると読書という日々でした。だらだらと…