zishan z1の出力波形を見てみよう

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何年も前ですが、中国で企画製造されたzishan z1という音楽プレーヤーを買いました。正直パッと聞いた時は変な音だと思いました。しかし、それはピュアな音に耳が慣れていなかったためと思います。

zishan z1は実は高音質だった

当時2000円程で購入したzishan z1ですが、見かけによらず再生能力は優れていました。MP3の他にWAV,FARC,AAC等の再生も可能です。そして何よりノイズ感が全くありません。また、180種類のプリセットイコライザーも搭載されています。これを利用して、接続するヘッドホンの特性に合わせて、音質の調整も可能です。安価な製品の割には、音は良い音がしますので気に入っています。

zishan z1はオペアンプの交換が前提になっている

zishan z1のヘッドホン出力部分にはオペアンプが使われています。つまり、オペアンプの出力がそのままヘッドホン端子につながれています。(ただし、カップリングコンデンサは搭載されています。)したがって、インピーダンスの低いヘッドホンを鳴らすのは不得意です。そこで、高出力型のオペアンプに交換することで対策できます。また、簡単にオペアンプの交換ができるように、ソケット式になっています。そして、オペアンプの違いによる音質の変化を楽しむこともできます。(ただし、オペアンプによる音質の差は僅かです。むしろ、高級オペアンプを使い、自己満足することが目的です。)

波形は一度見ようとしたが、失敗していた

実は前回、MP3デコーダーの出力波形を見た時に、zishan z1でも試してみたのですが、失敗でした。zishan z1はモノラルのWAVファイルを再生できなかったのです。そこで、今回はステレオのWAVファイルを作成するところからやってみました。

Audacityでテスト信号ファイルを作る

色々と探していたところ、Auradityという音声信号作成アプリを見つけました。このアプリは、音声ファイルの編集用アプリです。しかし、編集だけでなく、各種信号を発生させ、WAV,MP3,OGGファイルに書き出すことができます。今回はこのアプリを使って、テスト用のWAVファイルを作成しました。

Audacityは機能豊富で、使いやすいアプリです。テスト用信号を作成するなら、ジェネレーターで信号を作成しファイル→書き出しで音声ファイルを作成できます。
Audacityは日本語化もされていて使いやすい ジェネレーター機能でサイン波、矩形波、のこぎり波、三角波を作成できる

zishan z1の出力波形を実際に見てみる

今回はこんな感じのセットアップで、出力波形を見てみました。

zishan z1のラインアウト端子から出てくる波形を見てみました。」
zishan z1の出力波形はこんな感じで見てみました

先ずは1kHz正弦波の出力波形を見てみましょう。

1kHzの正弦波WAVファイル再生時の出力波形
1kHzの正弦波WAVファイル再生時の出力波形

とてもきれいな出力波形です。これは文句なしです。

そして、20kHz正弦波の出力波形がこれです。

20kHz正弦波WAVファイル再生時の出力波形波形
20kHz正弦波WAVファイル再生時の出力波形波形

20kHzの方も見事です。とてもきれいな波形です。

チープな音楽プレーヤーだが基本性能は優れている

zishan z1は見た目も、値段もチープです。でも、基本性能はしっかりしているようです。出てきた信号波形は綺麗で、ノイズも見られません。しかし、この音楽プレーヤーにはディスプレイは無く、操作ボタンも三つしかありません。つまり、操作性は最悪なわけです。しかし、再生能力はなかなかのものです。また、ノイズ感が全くないのも好感がもてます。