中国製イヤホン Kanen KM-92 をレビューして、随分と経ちますが、やはり音像の定位が安定していません。音自体は大変良いイヤホンなのですが、音像の定位がよくありません。最初は、左右のドライバの微妙な特性のばらつきが原因と考えて、エージングも随分と行ったのですが、一向に収まる気配すらありません。

ここまで定位が悪いイヤホンと言うのは珍しいです。恐らく左右のドライバの結線のミスか、ボイスコイルの巻き数のばらつきではないかと思います。モノラルソースの場合には、音像の定位がぼやける現象は発生しておりませんので、結線のミスではないと思われます。従って、左右のボイスコイルの巻き数が異なっているのではないかと思われます。これが、たまたま手にしたイヤホンの個体特有の問題であれば良いのですが、Kanen KM-92全てに共通することであったらちょっとした事件です。Kanen KM-92を追加注文してこのあたりも調べてみればよいのでしょうが、ちょっと勇気が出ませんです。