USBメモリに、よく使うアプリケーションを詰め込んだものを「ポータブルオフィス」と私は呼んでいます。持ち運びようのPCがあればこんなものはいらないのかも知れません。そして、最近はGoogleやWindowsLiveでオンライン上で使えるオフィスツールが提供されていますので、わざわざUSBメモリなんて持ち歩かなくてもウェブブラウザさえあれば大抵のことはできてしまう世の中になってしまいました。

確かに、個人ユースのPCであればわざわざ高価なMS-Officeを買う必要は無いでしょう。しかし、いくら便利になってもまだまだオンライン上のツールの不便な部分があります。それは癖です。起動メニューの何番目にメーラーを置いて、ショートカットでどのキーを押せばブラウザが立ち上がるなんて言うところまではオンライン上のツールではカスタマイズできません。そして、持ち歩いたPCがいつでもどこでも快適にネットにつながる環境も整っていません。クラウドとAJAX環境がもっと整ってくればこういった小さな使い勝手の問題も解決するのでしょうが、そのためにはウェブブラウザがよりOSに近い動きをしなければならないので、普及までにはもう少し時間がかかるでしょう。確かに、AJAXを利用して仮想マシンをデスクトップ上で動かしてしまうようなサービスもありますが、まだまだ熟成が足りません。

PCが単なるインタネット接続端末になるのは確実と思いますが、そうなる日まで「ポータブルオフィス」を持ち歩くことにします。