残暑厳しき折、いかがお過ごしでしょうか

Spread the love

残暑が厳しいです。先週末から最高気温が30度を超える日が続いています。しかも、台風の影響か、湿度も高くてしのぎにくい暑さです。

ただ、日が陰るとスッと気温が下がるのは、盛夏の時期の勢いづいた暑さとは違います。

さて、今年の夏を振り返りますと、思いの外忙しく立ち回って、結局忙しさにかまけて何事にも中途半端だった感があります。そして、今年の夏はついにヒグラシの声を聞くことがありませんでした。東京の真ん中でも、セミの声はそれなりに聞くのですがバリエーションが貧弱です。とくにヒグラシはここ数年聞いていないような気がします。少年時代は、夏休みというと田舎の親戚に預けられたり、北陸の方に旅行に行くことが多く、田舎暮らしの経験はそれなりにあります。そんな、田舎暮らしで印象的だったのは音です。田舎は静かですから、それこそ木の葉の触れ合う音や風の通る音がよく聞こえました。そして、セミの声となるとうるさいくらいでした。夏の夕暮れになるとヒグラシの声が聞こえ、風に乗ってかまどの火が匂ってくるとそろそろ夕食です。過ぎ去ろうとしている夏の名残りの暑さを感じると、その昔経験した一時の田舎暮らしが無性に懐かしくなります。