銭湯におけるヒエラルキー

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今週は訳あって銭湯通いです。銭湯というのも偶には良いものです。
そんな中で、同じく銭湯に通う人々を見ていると、そこにはちょっとしたヒエラルキーがあります。先ずは持ち物でしょう。その中でも特にタオルには厳然としたヒエラルキーが存在します。銭湯におけるヒエラルキーの頂点に君臨するのが東京都浴場協会の名が入ったタオルです。これを首に下げていたら間違いなく銭湯の達人です。その背中には、えも言われぬオーラが漂います。
東京都浴場協会の次に位置するのが黄色や緑一色の化繊を織り込んだ丈夫な所謂サウナタオルです。サウナタオルの丈夫さは他のタオルの追随を許しません。身体を洗う、汗を拭く、頭に巻く、ちょいと首に引っ掛ける、どんな使い方をしても様になるサウナタオルの破壊力は抜群です。特に銭湯の外の世界での存在感は抜群です。残念ながら、他の者が使った感が拭い切れず、顔を拭くのに若干の躊躇を許すのが最大で唯一の欠点です。
三番目に位置するのが、温泉宿の名前が刷り込まれた、所謂温泉タオルです。生地が薄く長持ちしないのが最大の弱点です。しかし、温泉好き感を醸し出すその存在感は抜群です。中でも草津温泉が最高の存在感で周囲を威圧します。
そして、ヒエラルキーの最下層に甘んじるのが、所謂ブランド物のタオルです。残念ながら銭湯でブランド物のタオルを見ると場違い感を強力に醸し出してしまい、その場の雰囲気をぶち壊してしまいます。