「素敵な未来」はそこにあるのか

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モビットの新しいテレビCMの放映が始まりました。モビットでお金を借りて素敵な未来を手に入れようという趣旨の内容です。

得体の知れない闇金融からお金を借りるよりはずっと上等ですが、それでも生活のためにお金を借りるというのは随分と計画性が無いように思えます。ご利用は計画的にという前に、計画性が無いから消費者金融を使うのではないかと思います。

消費者金融にはあまり良い印象は持っていないのですが、それでも殆どの都市銀行が消費者金融を傘下に置き、街には消費者金融の広告があふれ、テレビCMのかなりの分量は消費者金融で占められています。弱き者から絞り取る、そんな構図が見えてきます。

日本の一般家庭の平均貯蓄額は1719万円という統計がある一方、日本の貧困率は15%を超え、国別では世界で四番目に貧困率の高い国です。震災の影響で、貧困率は更に高くなることは必至です。富が偏在化が顕著となった今、多くの寄付や寄贈を行う篤志家に対しての優遇措置が更に取られても良いのではないでしょうか。今、素敵な未来を思い描くことはできません。