既に飽和状態か?

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インターネットの世界もそろそろ飽和状態ではないかと思います。回線の大容量化も一時期よりも随分と落ち着いたペースになり、新しいサービスもびっくりするようなサービスもこのところでていません。ワイヤレスの方は少し頑張っているようですが、やはりびっくりするようなサービスはありません。傍から見ていると、既にやるべきことは全てやりつくされたように見えます。
所詮コミュニケーションの手段であり、電話や電報の延長線上でしか思考されていないので、大きな変革が無いのでしょう。
音楽プレーヤーや携帯電話もなんとなく行き詰っているように見えてきます。携帯用のプロジェクターが少し話題になった時期もありますが、今のところヒット商品は生まれていないように見えます。新しいiPhoneも結局のところ音声認識の強化に留まりました。なんとなく閉塞感が漂います。
もし、今後びっくりするような変革があるとすれば、それは予知ではないかと思います。身近なところでは天気予報がある種の予知です。それから、市場に影響を与えないよう、クローズドな環境で行われていますが、株価の予知は特定の条件下ではかなりの精度で可能となっています。為替の予測がさらに高精度化すれば、世界経済はずっと安定するでしょう。
もっと身近では、道路の渋滞予測の制度が向上すれば、渋滞による経済損失も抑えられるでしょうし、的確な都市計画が可能となるでしょう。津波の予測に関しては、既に実用レベルに達しています。
ボードゲームも相手の出方の予知と、駒を置く場所のスコアリングを駆使しますが、既にチェスの分野では人間はコンピュータに勝てません。
大型コンピュータの世界では、ノイマン型のアーキテクチャーが限界を向かえ、GPUを駆使したアーキテクチャーにスポットライトが当たっています。このアーキテクチャーも実のところ予知の高精度化を目指して使われ始めたと言っても良いでしょう。
これからは、コンピュータがその日一日を予知し、ベストな行動を教えてくれるようになるでしょう。人々は予知にお金を払い、精度の高い上質な予知は高額で取引されるようになるでしょう。そして、精度の高い予知を手にしたものが勝利者となる世の中になるはずです。予知こそが今後最も大きな可能性を持つサービスであることに間違いはないでしょう。