絶滅は自然の摂理か?

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インフルエンザの影響により全滅してしまうことを防ぐ目的で、四羽のトキが佐渡島のトキ保護センターから長岡の分散飼育センターに移されたとか。今日本で繁殖が行われているトキは中国で捕獲された種で、日本のトキは既に絶滅しています。既に絶滅してしまった生き物を海外から取り寄せ繁殖することには少し頭を傾げたくなります。
そもそもトキは、生きたドジョウしか口にしない鳥で、しかも餌を獲るのが下手です。農薬の影響や開発によりドジョウが減少したことや、トキが営巣するのに適した森林が減少したことなど、様々な理由でトキは減少し、そして日本では絶滅したわけです。一度絶滅した種を半ば無理やり繁殖することにどれだけの意味があるのでしょうか。
絶滅といういわば悲しい事象も自然の摂理ではないのでしょうか。そして、絶滅ばかりが声高に叫ばれていますが、人知れず新種も生まれているのではないでしょうか。移り変わる環境に順応できる種が繁栄し、落伍したものは絶滅する。これこそが自然の摂理であり、神の意思だと思います。