準備も無く暴力団排除の方針を掲げた企業への襲撃が増えているという報道がされました。そもそも暴力団という呼称が正しいのか不適切なのか良くわかりません。そして、必要悪という一言で存在を肯定することも適当ではないと思います。ただ、そのような人たちが存在できる世の中であることは確かです。これが、良いとか悪いとか、そんな単純な理屈ではなく、存在できるというところが重要なのです。
もし、そのような組織が無く、そのような人たちが野放図に町を歩くことの方がずっと大きな問題です。少なくとも組織には規則・規範があるはずで、一切の規則や規範が無い状態にその人たちが置かれることの方がずっと大きな問題ではないかと思うのです。そのような人たちをまとめ、仕事を与え、生活の場を与えているという事実にも目を向けなければならないでしょう。一方的に排除することで、その人たちの生活の場を奪うことになることを忘れてはなりません。そして、排除する前に受け皿が必要です。何の準備も無く、ただ一方的に排除しようとすれば、反発が出るのも当たり前でしょう。