春、遠からじ

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今日は、一気に気温が上がりました。昨日の天気予報でも気温が上がることが伝えられていたのですが、なんとなくコートの内張りを外すことに不安を覚え、分厚いモコモコを着て家を出たのですが、駅に着くまでにすっかり汗ばんでしまい、上着の前をはだけて歩く始末です。上着に関わらず、身に着けていたものや持ち物をある瞬間から外すことは、私にとっては意外と勇気の要る行為です。それは、小さな子供がいつも使っていた食器が替ってしまったことに気づいて泣くのと大差がないのかも知れません。人間にせよ、動物にせよ、知能が低かったり弱い立場に置かれた個体ほど変化を嫌うという事柄が書かれた書物を読んだことがあります。コートの内張りを外すことに抵抗を覚える者である私は推して知るべしというところでしょうか。

変化を好んで受け入れ、当たり前のことのように順応する。そうありたいものです。

さて、既に暦は三月、既に春の季語を使わなければならない時期になりました。正月よりも、寧ろこの時期の方が改まった気分にさせてくれます。