ガソリンの値上がり

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殆どガソリンを使わない人間なので、ガソリンの値上がりなんて対岸の火事です。新聞紙上では、アメリカによるイラン制裁に日本も協力した為、原油調達価格が上昇しているとか、円高が一服したからとか、灯油の需要が一段落し、副産物であるガソリンの生産量が減ったからとか、色々な理由が挙げられています。新聞を初めとするマスコミと言うのは随分とずるい商売です。ガソリンの値上がりと言う結論が出てから理由を後付するのです。すべてにおいてこれです。まるで殺人に至る経緯と犯人を先に明かしてしまう「刑事コロンボ」のようなものです。
しかし、実のところ現実を伝えるだけでは記事として成り立たないので、色々と理由を分析しているのであろうかとは思います。経済の原則からすれば、買われているから値上がりしているだけで、それ以外の理由は無いのです。そして、何時まで上がるのかと問われれば、高値を更新し続ける限り上がり続けるわけです。そこに、人間心理が加わり、抵抗線による反発とブレークスルーが発生するわけですね。このあたりも商品取引の世界では常識なわけです。
そして、明確に言えることがあります。それは、「案ずるな」ということです。あなたの行動も既に経済に組み込まれているわけで、高くなれば買い控え、安くなれば浪費するのです。ガソリンがいくらになろうと案ずることなく、昨日までと同じ行動をすればよいのです。一個人の行動によって商品価格が左右される事など絶対に無いのですから。