ネットの限界を逆手にとれ
2012年3月10日
2021年12月15日
随分と久しぶりにCDショップに行きました。残念ながら、目的のCDは店に在庫が無く、取り寄せとなるとの事でしたが、結局取り寄せは断り、アマゾンで注文する事としました。以前、音楽家の坂本龍一氏が、ニューヨークにはCDショップは一軒もなくなってしまったという発言をされていました。これは、楽曲のネット販売や不正コピーの増加によりCDショップの経営が立ち行かなくなっている事実を憂慮しての発言です。
確かにネット販売は豊富な在庫と手軽な注文により勢力を伸ばしているのは事実です。ただし、全ての商取引がネットに集約されてしまうとは、誰一人思わないでしょうし、実際のところ不可能です。
冒頭のCDショップに関しては、残念ながら取り扱い商品が私の趣向と合致していなかったため、私を満足させる事は出来なかった。ただそれだけの事です。事実、レジの前には何人かのお客さんがいましたので、誰も見向きもしなかった訳ではありません。
神田の古書店街があれだけ栄えているのは一店一店が、商品の絞込みを行って、その店の性格を強く打ち出す事で顧客の囲い込みを行っている為に他なりません。
寧ろ、ネットでは再現できない事を実店舗で実現すべきだと思います。例えば新譜しか置かない店なんていうのが昔はありました。それから、情報発信です。昔良く通ったCDショップでは、二ヶ月先までの新譜の情報を冊子にして配っていて、これを目当てに月に一度は通ったものです。そして、ヴィレッジ・ヴァンガードのように店独自にネットでは出来ない独自のカテゴリー分けで、エロジャケCDが集められていたりしていたり、実店舗でしか出来ないことを実践しています。これが、ついつい買ってしまうんですよね。