今年に入ってからチョッと刺激されてしまいワインに凝っています。かっこつけていると思われるのは嫌なので、あまり大っぴらには言っていないのですが、色々と手に入れて味わってみました。中には本当に吐き出したくなるほど不味いものもありましたし、美味いものもありました。
そんな中で、今まで口にした中で最高と思っているワインがあります。あまり名の知れていないワインですので、取り扱っている店も少ないですし、取り扱われていても少数な場合が殆どです。あるお店で、たまたま売り物があったので、在庫全部買い占めちゃいました。それくらい美味しいです。
ただ、これまでの拙い経験からあえて言わせていただくと、美味しいワインは高価で、そうでないものは殆どの場合安価です。ロマネと並び優秀なワインの産地であるシャンベルタンと一言で言っても、作り手や畑によって味はピンきりで、不味いシャンベルタンもあれば美味いシャンベルタンもあります。ただ、お値段は正直で、高価なシャンベルタンは美味しいですし、安価なシャンベルタンは不味いものが多いのです。安くて美味しければ、それは掘り出し物なのですが、容易には見つけることは出来ません。
私自身、味というものに自信が無く、私の味覚は壊れていると思っていたのですが、高価なワインが美味しく、安価なワインは不味く感じられるのでそれほど酷い状態ではないようです。
ただ、味覚というのは面白いもので、日本では、塩味、甘味、酸味、渋味、苦味、旨味、辛味の七つの要素によって味が決められていると言われています。しかし、神経学的な見地では、味は六つの要素から成り立っているとされています。七つの味の要素のうち、辛味は味ではなく痛みであるそうです。つまり味を感じる味蕾ではなく、痛点によって感じるそうです。
さて、冒頭の買い占めたワインですが、それなりのお値段ではあるわけで、懐は随分と痛みを感じています。そんなワインは辛口なのかもしれません。