使用済み乾電池の回収
2012年3月23日
2021年12月15日
乾電池の定価をご存知でしょうか。良く使う単三のアルカリ乾電池の定価はどのメーカーもほぼ一緒で、1個160円です。大体は4個セットで販売されていますので、640円が定価です。しかし、定価で販売している店というのは先ずありません。百円ショップに行くと4本百円が当たり前で、キャンドゥでは6本百円で、偶に8本100円で売ることもあります。乾電池ほど定価と実売価格が乖離した商品というのも珍しいです。
そんな乾電池ですが、一時、電極改良材として使用される水銀による汚染が問題となり、これを契機に充電式の乾電池が随分と幅を利かせるようになりました。しかし、発売当初の充電式乾電池は電圧が低かったり、放電特性が普通の乾電池と異なるため、機器が発熱したり、放電した状態で放置すると液漏れが発生したりと良いこと無しでした。私自身、充電式乾電池で。随分と沢山の機器をダメにした経験があり、未だにそれがトラウマになっていて充電式乾電池は使っていません。専ら百円ショップの乾電池を使っています。そんな乾電池ですが、やはり使い切ったら捨てるというのが乾電池の定めなのですが、あの乾電池、外見は全く無傷なのですが、電気が起きなくなったという理由で捨て去られます。そんな乾電池というのはリサイクルされるものなのでしょうか。その昔は、高価な水銀が使われていましたので、回収して水銀を取り出すことでリサイクルはされていたのでしょうが、今となっては水銀不使用にした為に、回収の価値が無いものになり、廃棄物による汚染も限定的となったため、多くの自治体で乾電池は一般ごみとして取り扱えるようになりました。果たして、有害物質を無くしたことによって、取り扱いが杜撰になることが環境保護の観点から見た場合に良い事なのか、少し疑問ではあります。