何故判るのか?

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アンドロイド端末にはgoogle mapのアプリケーションがインストールされています。このgoogle mapというアプリケーションが非常に不思議で、何故か現在地がわかるのです。GPSを搭載した機器で使用しているのならばGPSからの位置情報で、現在位置がわかるのは当たり前なのですが、GPSに頼ることなく現在地が判るのは不思議です。どうやら、googleストリートビューを作成するときに、無線LANのビーコンに含まれるMACアドレスを収集し、このMACアドレスと検出場所を照合する事で位置の特定を行っているようです。
また、無線LANの情報を元に位置を特定する仕組みは実用化する前にも、既にIPアドレスから、アクセス元を突き止めるサービスというのは存在していましたので、固定の環境で位置特定ができるのは理解ができるのですが、WiMAX経由のアクセスであっても、かなり正確に現在位置が判るのは不思議です。さすがgoogle、とんでもない技術を使っているようです。ただ、現在地の特定機能は、アンドロイドOSを使った場合だけの機能で、PCの場合は現在地の特定機能はありません。
その昔、インターネットは匿名性が高く、多少悪い事をしてもバレないと思われてきましたが、最近ではかなり高い精度でアクセス元はバレますし、恐らく誰がアクセスしたのかという事も判ってしまうのかも知れません。このような技術は不正利用防止にも一役買っているようで、例えばgmailでは、海外から自分のアカウントでアクセスしようとすると、いつも使っている場所とは違う場所からのアクセスということで、アカウントが自動的にロックされます。ロック解除のためには秘密の質問に答えられる必要があります。さらに、アクセス元の履歴を参照する仕組みも設けられていて、自分の普段使っているIPアドレスと異なる場所からのアクセスが検出できますし、二重ログインの強制終了機能もあります。
インターネットの世界も随分と発達しまして、インターネットを使った犯罪というのは成立しない世の中になっている。