WDSに悩む
我が家のWiFi環境刷新を進めています。二台のwIfIルータの入れ替えが終わり、結果として古いWiFiルータ二台がお役御免となりました。そのまま捨ててしまうのも勿体無いので、古いWiFiルータをリピーターとして稼動させ、電波の届かないデッドスポット解消をしようと画策しました。有線での接続無しに、二台のWiFiルータ間を無線接続し、一台では電波の届かないエリアに電波を送り届ける仕組みをWDSと呼ぶらしいのですが、このWDSという仕組みがかなりの曲者です。説明書を読む限り、同じWiFiルータの機種どうしでしかWDSの構成は出来ないと書いてありました。実際にやってみると、同じ機種でなくでも、WDS構成が出来る場合がありました。しかし、どう頑張っても出来ない構成というのもありまして、その差は使用されているWiFiチップによるらしい事がおぼろげながら判ってきました。WiFiチップが同一か近い型番であればWDS接続が出来るようです。その一方で、WiFiチップが異なるメーカーの製品の場合、WDS接続は出来ないと考えたほうがよさそうです。どうやらWDSはカチッと決まった規格ではないようです。
そもそもWDSでは、一つの無線チャンネルを複数の無線LANルータで共用する事になりますので、単純に考えて、一つのチャンネルに乗るデータ量は二倍となるわけです。WiFiの衝突回避方式であるCSMA/CAでは、データ量が多くなるほど送信待ち時間が増大し、結果としてスループットが低下しますので、接続速度を重視する場合には使えません。
実際のところ、デッドスポットの解消にはWDSよりもアンテナの交換が威力を発揮します。今回も、標準装備のアンテナを捨てて、13dBiの馬鹿でかいアンテナに換えただけでほぼデッドスポットは無くなりました。と言うことでWiFiの速度低下やデッドスポット解消にはWDSよりもアンテナの交換がすごく効果が高いと言うことが良くわかりました。