TOKYO 8月 サングラス

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世は大型連休とかゴールデンウィークと言うことで、多くの人がそわそわと余暇を楽しんでおられるようです。その一方で、連休初日から痛ましい事故が立て続けに起こり、さらに本日は記録的な豪雨に見舞われました。つまり、散々な連休であるわけです。
我が家では、恥ずかしながら5月の連休に結婚記念日が含まれていることもあって、例年都内で過ごしており、ささやかなお祝いをするのが毎年の行事となっています。古い言い回しを使えば、式を挙げたのは二昔も前の話です。招待客にしてみれば、待ちに待った大型連休が結婚式でつぶされたわけですから、今考えれば随分と迷惑な話です。
その当時は、ゴールデンウィーク中は今より多くの店が店を閉めていたように記憶します。カレンダーどおりに出勤すると、昼食を摂るのにも困ったものです。しかし、最近では多くの人が貧しくなり、さらに休暇の分散も進んでおり、都心部はガラガラと言うことは昔ほどではありません。
今井美樹のmochaというCDの冒頭に入っている『TOKYO 8月 サングラス』という曲が有ります。題名のとおり夏のお盆の時期に何処へも行かずに東京で過ごす者の心情を歌ったものです。”stay with me”というコーラスで始まる曲なのですが、「ひと気がないから 一人がうれしい」と歌い上げて、「どこにも行かない真夏はエア・ポケットみたい 恋より愛より私が私でいるの」で〆ている、チョッとやせ我慢チックな歌なのですが、連休を東京から一歩も出ずに過ごす私の心情と微妙にマッチします。というか、もっと東京が空いてくれるといいんですけどね。今後日本の経済がどうなるかは判りませんが、一部では高額商品の売れ行きが随分と良くなっているようで、何年にも渡った耐乏生活の反動が来たと言う事なのかもしれません。誰もいない東京こそが経済のバロメーターなのかもしれません。