金環日食

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今朝、東京では7時半頃に金環日食が見られました。雲は多かったのですが、時折現れる雲の切れ間から太陽が見えたようです。非常に珍しい現象に思えるのですが、実は日食と言うのはそれ程珍しい現象ではないようで、数十日単位で地球のどこかでは起きているようです。たまたま人の住む陸地で日食が観測される事こそが珍しい事だそうです。
ただ日食を見て歓声を上げる人もいれば、千載一遇のチャンスと言うことで限界線の位置を探る作業を行っていたグループもいたそうです。限界線とは、金環の輪が輪として成り立つ限界点のことで、限界線の内側では輪になった太陽が見られ、限界線の外側では輪としてつながる事がありません。限界線を正確に見つけ出す事で、太陽の大きさが計算できるようです。意外なことなのですが、太陽の正確な大きさと言うのは実は判っていないそうです。太陽の大きさがこのくらいであろうと算出されたのは120年も前だそうで、現在でも120年前の数値をそのまま使っているようです。
太陽の大きさを知ったところで、それ程のメリットは無いでしょう。重要でないからこれまで太陽の大きさを正確に測ろうという事も無かったのでしょうが、知りたくなるのが人間の性質です。また、例えば素数のように、それまでは数学者の研究対象でしかなかったものが、利用方法が見つかった途端重要度の増すものもあります。
さて、今回の日食で太陽の正確な大きさが判る事でしょう。そして、それは120年前の数字とどのくらい離れているものなのでしょうか。結果が楽しみです。