台風４号の接近により、夕方から雨脚が強まり、夜になってからは風雨ともに強さを増しています。六月に対数が日本列島に上陸するのは八年ぶりとの事です。ここ数年、冬は寒く、夏は暑く、四季がはっきりとしてきている印象を受けます。
その一方で、町の装いからは年を負うごとに季節感がなくなっているように思います。その昔は、台風が来たら雨戸を閉め、雨戸の無い玄関の引き戸には板を打ちつけて飛来物による損害を回避しようとしたりしたものです。そもそも最近では引き戸を備えたような趣のある玄関を殆ど見かけなくなりました。また、軒先に日差しを避ける為の簾を掛けることもなくなりました。そもそも構造上そのような事の出来ない家屋が増えています。
そもそも夏に重きを置いて作られる事の多かった日本の家屋は、当然の事ながら冬は過ごしにくいもので、我慢の強いられるものでした。
さて、今夜の台風、何事も無く行過ぎてくれることを願っています。そして、今の楽しみは台風一過の青空です。