WiFiの電波を弱くする

Spread the love

最近のWiFi機器は電波の送信出力を下げる事ができます。設定の仕方は物によって異なるのですが、1(最少)~100(最大)までの数字で設定するものもありますし、12.5%,25%,50%・・・100%というふうに何段階かの出力が選択できるものもあります。WiFiも無用に強い電波を出しますと、他に対して妨害を与えてしまいますので、必要最低限の電波強度で運用するのがエチケットでしょう。
さて、実際に出力を下げてみて判ったのですが、出力を下げたとしても、屋内であれば通信距離にそれ程の変化は出ません。勿論接続機器側での電波強度表示はぐっと低くなるのですが、使用できるエリアはそれ程変化がありませんでした。出力の差は屋外に漏れ出る電波に随分と影響するようで、出力を下げる事でお隣さんへの妨害は随分と抑えられるでしょう。
これは予想外だったのですが、WiFiの出力を下げると電波強度のふらつきが少なくなります。これは意外でした。屋内では通信が途切れる事はないのですが少し移動すると電波強度の表示がふらふらと変化していたのですが出力を下げると、インジケーターの表示は低いレベルで安定します。それから、通信速度や遅延も、電波を弱くしたほうが安定する傾向が見られました。実際にアナライザで調べてみ丸と、電波を弱くしたとしても雑音と信号の比を表すSNRはそれ程変化しません。
と言うことで、WiFiの電波は程々がよろしいという結論に至りました。もし、WiFi経由の通信が安定しないとお嘆きの場合には、一度出力を絞ってみるのも一考かと思います。