充電しましょ

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img60478025充電式のモノが随分と増えました。嘗ては充電して使うモノと言えば、身の回りではカドニカライトくらいのものでした。昔はだいたい一家に一台はカドニカライトが有ったりして、夜のお出かけの際の必需品でした。最近あまり見かけることは無くなりましたが、未だ輸出用に製造されている様子です。かなりのロングセラー商品ですね。その昔、買ってあっという間に分解した記憶がありますが、開けてびっくり、かなり単純な充電回路で、電灯線の100ボルトを抵抗とトランスで減圧して、ダイオード一個と電流制限用の抵抗一個を通じてニッケルカドミウム電池に充電するという構成でした。

もちろん、過充電や過放電を防ぐための回路は全くなく、近代の高容量充電池向けの充電回路と比較すると、随分おおらかなものでした。

その後、充電式電池は軽量で容量の大きいリチウム電池が主流となりました。初めて手にした充電式リチウム電池搭載の機器は、CREATIVEのMP3プレーヤーだったと思います。購入してから数か月で筐体全体が膨れはじめ、同時に使用可能時間が極端に短くなる現象が発生しました。そんなこともあって、リチウム電池には良い印象を持っていなかったのですが、近年に至っては、小型の可搬機器ですと大半がリチウム電池搭載で、他の形式の充電池を見かけることは少なくなりました。

そんな流れに沿ってかその特性が認められてか、事故を起こしたボーイング787では航空機で初めてリチウム充電池が搭載されました。そのくせ、航空機には160Whを超えるリチウム電池の持ち込みが禁止されているのはちょっと解せないです。

そもそも有機溶剤を電解液に使うリチウム電池には自己消火性が無いことが問題なんですよね。そして、そんな電池を航空機につかうのは、そもそも間違っているように思えるのですが。結果として、やっぱり事故発生ですよね。B787は設計ミスです。