その昔、電卓小僧だった時代がありまして、結構な数の電卓を集めました。現在もそのほとんどが押し入れの中に保管されていますが、さすがに３０年オーバーのクラシック電卓ですから、まともに動くものと、液晶が劣化して表示がおぼつかないものや、ボタンが劣化して操作不能となったものが入り混じった状態です。

そんな電卓小僧が最も、長く使っていたのがカシオのfx-602Pです。型番のお尻にPが付きますのでプログラム機能が付いた電卓です。当時の価格が確か29800円で、実売価格が15000～16000円くらいだったと記憶しています。当時の価格水準からすればかなり高額な商品でした。

そんな電卓の世界も今は随分と縮小してしまったようで、グラフ機能の付いた電卓はたったの２機種。しかも実売価格で2万円強の強気の価格設定です。確かに1200を超える関数を内蔵しており、表示もカラーです。確かにすばらしいのですが、たとえばアンドロイド上で動く電卓ソフトの中にはグラフ機能までついて無料というものもあります。

使い勝手では専用機に軍配が上がるのでしょうが、目的を達成するだけであれば無料のアプリで十分と思いますね。

そういえば先日昔懐かしいfx-602Pのエミュレータを購入しました。なんとオプションの放電プリンタもエミュレーションしてくれまして、実によろしいです。残念ながら当時一生懸命作ったプログラムは散逸してしまって、手元には一本も残っていませんが、昔を思い出しながらぼちぼちとプログラムでも作ってみましょうか。