多様性を楽しむ

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Screenshot_2013-05-27-11-14-27アンドロイド用の電卓アプリを色々と試しています。そんな中で一大勢力となっているのがHP電卓のエミュレータではないでしょうか。

HPの電卓というのは正直言って私には使いづらいです。その理由は逆ポーランド法(略してRPNとも)と呼ばれる記述形式(入力形式)です。
普通の電卓ですと、1+2=と入力すれば3という答えが出てきます。

ところが逆ポーランド式の電卓というのはかなり厄介です。まず、驚くことに=キーが無いのです。上記の1+2の計算を行おうとすれば以下のように入力します。

1”ENTER”2+

先ずは1をスタックに積んで、次に2をスタックに積む。そしてスタックされた二つの数値を足すという考えかたです。

コンピュータ用のプログラム言語であるPYTHONもたしか逆ポーランド法だったと思いますが、どうにもこの辺の考え方が私にはしっくりきません。

電卓の世界というのは多様性が面白くて、一般の電卓が採用する標準入力方式、標準入力方式に演算子の優先順位の考え方を盛り込んだ数式通り入力方式、そして頭が悪いと使えない逆ポーランド式、それから加算器方式というのもあります。

これら電卓の入力方式を一目で見分ける方法があります。それは=キーを見ればよいのです。=キーがあれば標準入力方式か数式通り入力方式で、そのうちカッコキーがあるものが数式通り入力方式と思っておけば間違いないでしょう。

=キーが無ければ逆ポーランド式、=と+が一つのキーに同居していれば加算器方式です。

かつての電卓少年にしてみれば、一台のタブレットで色々な電卓を楽しめるのは喜びです。そして、嘗て高嶺の花だったHPの電卓(エミュですが)を無料で使えるのも愉快です。