夏休みが終わったから温泉に行きます

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定宿にしている温泉宿が夏休み中は予約で一杯で、代わりにサウナにウォークインしていました。最近はインターネットが普及しまして、宿の予約も簡単になりましたが、その昔は結構現地に行ってから宿を決めるなんてことがありまして、箱根や熱海あたりの温泉地に行くと「本日空きあります」なんていう看板が宿の前に出ていたものです。今みたいに、先ずは予約して・・・なんていうのは私が社会人になってからではないでしょうか。

父に連れられ初めて新幹線に乗った時、その目的地は熱海だったのですが、当時は禁煙車なんていうものが無かったので、タバコ臭くて、恐ろしいくらいクーラーの効いた新幹線こだま号に乗って最初の停車駅である熱海でおりました。駅前には宿の番頭さんがずらりと並んで「本日のお宿はお決まりですか」なんて来る人すべてに声をかけていたのを覚えています。

そもそも最近ではそんな客引きもなく、宿の送迎バスも行儀よく決められた場所で静かに予約客を待つのが当たり前になりました。あまりにもシステムチックで、宿の番頭さんとのちょっとしたやり取りもなく、決まった宿に決まったように連れらていていくのは果たして良いことなのかと尋ねられれば、それはそれで一抹の寂しさというのは感じます。

さて、夏休みも終わり、何となく浮かれた気忙しさも少しだけ収まりました。件の温泉宿もこの終末は随分と空き室があるようで、すんなりと予約が取れました。久しぶりに温泉で一泊してきます。天気の方はどうなるかわかりませんが、夏の雨上がりの露天風呂というのは独特の匂いがあり結構なものです。夕暮れ時に一雨来てくれるとよいのですが。