11月2日に、出身校のホームカミングデーに行ってきました。卒業してから何度か足を運んでいるのですが、足を運ぶ度に同期の顔ぶれが減っていくのが寂しいです。

その一方で、学校自体は随分と立派に変貌を遂げていて、一部には面影を留めておりますが、その昔入り浸っていた図書館は何倍もの規模になって別の場所に立て替えられ、研究室のあった平屋の実験棟は立派な高層建築のビルになっていました。

ホームカミングデーと同時期に開催されていた学園祭も随分と華やかになっております。当時も当たり前ですが学園祭というものはありまして、それと同時に開催されるコンサートや講演会が懐かしく思い出されます。そんな中で最も思い出深いのが可愛かずみさんをゲストとして呼んで執り行ったコンサートでしょう。可愛かずみさんは同い年ということもあり、非常に親近感を覚えていたのですが、コンサートから数年後にお亡くなりになってしまい、しかも、自ら命を絶ったということでショックを受けたことを覚えております。

さて、件のホームカミングデーですが、途中パーティー会場を抜け出して、近くにいた在校生を捕まえて色々と話をしましたが、最近の学生さんは我々よりも随分と厳格な学生生活を送っているようで、また、社会情勢も厳しいようです。陰ながら彼らを応援したいと思います。

そんなホームカミングデーでしたが、主催者や教職員の方からは「おかえりなさい」と暖かい声を掛けていただくのですが、実際にはそこに私の帰る場所も居場所も無く、親しかった者もすでに去っており、懐かしさよりも寧ろ疎外感を感じるホームカミングデーでした。