『優しくって少し ばか』

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以前から、シンクロニシティーというものはあるものだなあと感じていました。その昔ほんの少しのあいだはまっていた原田宗典氏の『優しくって少し ばか』が電子書籍になっているのを見つけてさっそく買ってみました。

何の気なしに原田宗典という名前をググってみたら、大麻所持で逮捕されたというニュースに行き当たりました。それほど強烈に有名な作家でもなくって、学生だった自分が読んで例のパン屋とその主人以外にはあまり印象が残っていなくって、でも何となくまた読んでみたいという気になったのとほぼ同時期にその作家が逮捕されたっていうことに何となく奇妙な偶然を感じてしまっている。

似たような偶然は枚挙にいとまが無くって、体操着を忘れた日の体育が休講になったり、中学時代に大嫌いだった先生が二人とも急死したりということがあって、その他にも地下鉄サリン事件の日に会社をサボったので乗るはずの電車に乗らずに難を逃れたり、東京電力の株を地震の前に何となく売り抜けていたり(売れなかった端株は持ってますけどね)・・・。

こういった都合の良い偶然がすごく多いと以前から感じていて、もちろん、都合の悪い偶然も都合の良い偶然の何分の一かはあって、そういう意味で「猟奇的な彼女」には随分と共鳴してしまうわけです。偶然もこれだけ重なると必然なのかもしれません。運命とかそこいらの宗教的なことは全く疎いわけですがでも何となく色々を超越した存在というのはあるようにも思うのです。