ビットコイン取引所破たん

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mtgox

ビットコインの取引所の一つ、マウント・ゴックス社が破たんしました。報道によると、マウント・ゴックス社はシステムへの不正アクセスにより、顧客から預かったビットコインの大半を失ってしまったとか。ただ、マウント・ゴックス社とその関連会社であるTIBANNE社のCEOである、マーク・カープレス氏は私の知る限り天才ともいえる技術者で、Javaを筆頭にPython等の複数のプログラム言語を操り、セキュリティーについても深い見識を持っています。恐らく彼に匹敵する技術者はいないのではないかと思えるほどの天才です。そんな彼の息のかかったシステムが不正アクセスの餌食になるということは信じがたいです。

ただ、一つ言えるのはマーク・カープレス氏は不幸だったということでしょう。恐らく世界でも5本の指に入る程の天才だったのですが、若すぎたということです。もし、不正アクセスが原因だったとすれば、ローバンドアタックのような極めて古臭い手法が使われたとすれば、もしかすると対処できなかったのかもしれません。

マウント・ゴックス社のシステムはJavaで組まれていたのですが、もしかすると、これも不正アクセスを許してしまった要因の一つかも知れません。なぜなら、Javaは沢山の機能を持ちすぎているからです。試験運用や管理用の仕組みが恐らくシステムに組み込まれていたはずで、これが不正アクセスの窓口になってしまったのかも知れません。

しかし、私個人としては不正アクセスは方便であって、ビットコインのRMTレートを決める算定アルゴリズムに問題があったのではないかと思います、特に昨年のビットコインの値動きは異常で、年初に1コイン13USDだったレートは4月の連休直前には260USDを超え殆どの人が大儲けをして換金を急いだため、5月には1コイン70USDに急落しました。私の見方では、このときすでにマウント・ゴックス社は終わっていたのです。良いじゃないですか、みんな大儲けしたんだから。それ以降持ち続けた人はババをつかんだだけですよ。