再現できるらしい

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4月19日の深夜になりますが、Eテレでストラディバリウスに関する番組が放送されていました。全く興味の無い分野でしたが、見始めると意外とこれが面白くて最後まで見てしまいました。そもそもストラディバリウスというのはバイオリンを指すものかとばかり思っていましたが、実はギターやチェロ等、およそ弦楽器を広く作っていたようです。しかも、ストラディバリウスは600丁以上も現存じているようで、実は多産であったようです。

現代のバイオリン職人が挙ってストラディバリウスを再現しようと日々努力しているようですが、様々な手法でストラディバリウスを解析し、その音の謎を追及しているようですが、米国にあるバイオリン職人を養成する学校で、その研究成果としてストラディバリウスを今の世に再現し、結果、素晴らしいものが出来上がったとか。

しかし、そもそもストラディバリウスが作られた時代と現在ではバイオリンに求められる特性が異なり、多くのバイオリンに改造が加えられ、指板は長く、ネックは後ろに大きく傾けて取り付けられるようになり、より広い空間で演奏されることを目的として音量を大きくするために弦の張力はより強くなりました。結果として多くのバイオリンは破損したのですが、ストラディバリウスはこの改造にも耐えたとのことです。つまり丈夫だったということですね。

世に名品というものは数多くあるのですが、およそ道具というものに関しては、丈夫であるということも具備すべき条件の一つなのかも知れません。