サーバはいらなくなる?
2014年4月30日
2021年12月15日
最近はVPS(Virtual Private Server)というサービスがありまして、これは仮想的に作られたサーバを占有できるというサービスです。以前ですと、ルート権限が欲しい場合にはサーバを丸ごと一台ホスティングするか、さもなくばサーバを買って自宅で運用するしかなかったわけです。
ところが、LinuxのカーネルにVM(バーチャルマシン)機能が標準で乗ってからというもの、この機能を利用して、一台のサーバを複数人で分け合って使えるようになりました。つまり、ハードウェアとしては一台のサーバなのですが、これを複数のユーザで共有するわけです。しかも、共有とはいっても、仮想的に独立したサーバですので、ルート権限ももらえますし、OSのインストールも行えます。
つい最近、遅ればせながらVPSサービスというものを知り、早速使ってみました。契約したのは、mycustomhosting.comという業者のサービスで、一番安い年間10ドルのサービスは現在販売していなくて、その一つ上の年間15ドルのサービスを契約しました。CPU 1core、RAM 96MB、ディスク 5GB、月間最大転送量 100GB、IPv4アドレス1個、IPv6アドレス5個が割り当てられます。正直、スペック的には値段相応にショボイのですが、ちょっと実験的に扱うならばこれで十分でしょう。ちなみに、ホスティング場所はカナダでした。 年間15ドルですから月に直すと100円少々です。恐らく電気代よりも安いです。
実際に使ってみると、使い勝手自体はサーバ一台を丸ごと借りるのとあまり変わりません。このようにしてサーバの仮想化サービスが隆盛を極めていけば、PCサーバは一部のハイエンド機を除いて姿を消してしまうかも知れません。