駅前旅館

Spread the love

東京映画の「喜劇 駅前旅館」の底本となった井伏鱒二氏原作の「駅前旅館」を読んでいます。つい最近電子書籍版が発売されましたので早速入手しました。映画の駅前旅館は、私の最も好きな映画です。映画を観てから原作を読んでいるのですが、映画とは少し違った良さがあります。映画の方は、日本映画黄金期に作られた豪華絢爛な作品で、それでいて喜劇的要素にペーソスを加えた名作なのですが、原作本は、よりディテールが描き込まれています。映画では随分と省略されている旅館の丁場の暮らしぶりが丁寧に描き困れており、旅館の番頭の優雅な暮らしぶりは羨ましくもあります。