「こだわり」に拘るな

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猫も杓子も「こだわる」ようになってしまったのはいつごろからなのでしょうか。「こだわりの逸品」とか「こだわりのスイーツ」なんていう言い方がされていますが、そもそも「こだわる」という言葉の本来の意味は、取るに足りないことに拘泥すること、執着することであって、決して良い意味でつかわれるべき言葉では無かったはずです。ところが、熱意や情熱の類義語として使われていることに違和感を覚えます。そもそもどちらかと言えば悪い意味合いの言葉を熱意・情熱・主義の意味合いで使うことは間違いです。さすがに、新聞の記事では誤った使われ方はしていないようですが、折り込みチラシや広告ではいやというほど「こだわり」が使われています。まるで「こだわり」という言葉を使うことに拘っているように。