iPhone6発売とササニシキ

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iPhone6が発売になりました。表参道のアップルストアには長さ1キロの行列が出来たとか。そして、12日の予約開始日当日だけで400万台の予約が有ったとかで、これは過去最高の台数だそうです。販売価格に関しては、通信キャリア3社ほぼ横並びで16ギガモデルに関しては実質負担金0で購入できるようです。ただ、SIMフリーモデルに関してはかなり高めの価格設定で、電話機としてはかなり高価なものになるでしょう。ただ、今回のiPhone6では、カメラ性能が大幅に向上されており、高機能コンデジと比較してもそん色ない仕上がりですので、電話機と、タブレットと、デジカメを同時に買ったと思えば納得できる価格でしょう。

私自身はiPhone6は見送りなのですが、昨夜手持ちのデバイスをios8にアップグレードしてみました。iPhone6のおこぼれのような機能を色々と試してみました。これまでと異なり、見た目は全く変化が無いので、うれしさは今一つでしたが、カメラ機能に関しては大幅に向上されています。特に今回から搭載されたタイムラプス機能については、高級デジカメにしか搭載されてこなかった機能ですので、かなり新鮮に感じました。

アップルの戦略はこれまで通りきっちりと踏襲されていて、完成度の高いosと言えるでしょう。

さて、これまでのiPhoneについては操作性を重視し、全ての操作を片手で行えるように設計されていました。そのため、画面サイズの拡大には消極的とも思われたのですが、世の趨勢には勝てなかったようで、iPhone6Plusでは一気に5.5インチまで画面サイズを大きくしました。ただ、アップルはきちんと片手モードを用意し、片手でも操作できるようにしています。このあたりはアンドロイド陣営にも見習ってほしいところです。

さて、そんなiPhonr6ですが、少し危険な兆候が感じられます。それは、オリジナリティーの希薄化です。確かに一つ一つの機能は研ぎ澄まされ、最高の域に達しています。だからこそ進む先が心配です。噂されていた曲面ディスプレイやサファイアガラスの採用は見送られ、結局アンドロイド陣営の趨勢に流されてしまったように見えます。危惧しているのはスマートホン自体の画一化です。例えとして適当では無いかもしれませんが、「ササニシキ」が頭をよぎります。一時期は作付面積でコシヒカリに迫る勢いだった品種が、たった1シーズンの冷夏の影響で、すっかり存在感を失ってしまいました。画一化されたものはちょっとしたつまずきで綻んでしまうものです。