素人商売
2014年10月14日
2021年12月15日
ダイエーから株式分割のハガキがきました。既にイオンの傘下となり、嘗ての隆盛は見る影も有りません。ダイエーの凋落は今に始まったことでは無く、随分前に始まっているとみるべきでしょう。
恐らくダイエーの凋落はプランタンという店名を使って、百貨店業界に進出したことに始まっているのではないでしょうか。鳴り物入りで銀座の一等地に出店したのは良いのですが、商品はスーパーで扱っている商品と同レベルでした。有名な話ですが、プランタンの紳士服売り場では前立ての無いシャツが販売されていました。これは業界の笑い話で、スーパーのバイヤーには百貨店の商品の仕入れができない事を証明してしまいました。スーパーのバイヤーとしては一人前でも、百貨店のバイヤーとしては素人丸出しでした。
今でこそ、スーパーでも前立ての無いシャツを売るような事は無くなりましたが、当時の消費者は貧しかったのでしょう。そして、貧しい消費者を相手にしていたバイヤーには百貨店の仕入れは出来なかったのです。
同じような事は現代でも言えます。例えば〇〇〇〇〇〇で販売されている家電製品の殆どは正規品とは異なる廉価品が殆どです。また、パソコンの大手である〇〇の製品のうち、個人客を相手にする商品は、グレードの低い部品を使って組み上げられた粗悪品です。スーパーの〇〇〇で扱われているプライベートブランドの食品は表示義務が無い事を良い事にその原材料の殆どが安全性に問題のある〇〇〇です。
納得して購入し、使っているのならばよいのですが、知らずに使う人は不幸でしかありません。自己防衛のためにも、本物とそうでないものの違いが判断できるくらいの商品知識は持っていたいものです。