任天堂が携帯ゲーム機の新型を発売しました。新しく発売された3DS,3DS LLですが、ネット動画再生機能やNFCを搭載して、機能強化を謳っていますが、見ていて痛々しいです。というのも、スマホ全盛の世の中では、小学生でもスマホは持っています。すでにポケットの中にはスマホが入っていて、ゲーム機が入るスペースはもう残っていません。スマホが実質０円で手に入る世の中で、新たにゲーム機を買う為にお金を払う者がどれほどいるのでしょうか。iPhone6 Plusでさえ、一部では大きすぎるという意見が出ている中で、それよりも更に大きなゲーム機を持ち歩く者がどれほどいるのでしょうか。任天堂に限ったことではないのですが、このあたりの世の流れをもう少し読んだほうがよいと素人ながら思っています。

さて、そんな中で実に流れに乗るのが上手いなあと思う企業があります。それがシンセサイザーメーカーのKORGです。任天堂の3DSが売れていると見るや、DS-10 3DSを発売し、iPhoneが売れていると見るやKAOSSILATOR iPhoneを発売しました。KORG社の強みは、裾野を広げることに何の躊躇もない事でしょう。それが、他社のハードェアであろうとも。エミュレータといってもKORG社の製品ですから、音源はしっかりしてます。つまり、本物の音が手軽に楽しめるわけです。そして、その中の一握りでも上級機のユーザーになってくれればよいわけですから。

シンセサイザーというと少々敷居が高く感じてしまうのですが、例えばKAOSSILATORに関しては、音楽の素養が無くて、また、楽譜がよめなくても使いこなせます。とにかくすそ野を広げ、一部の者にしかできなかった曲作りを全ての人の手に届け続けているKORG社の姿勢には共感します。