一杯にしてはいけない

Spread the love

最近は、正月と言っても特別に何をする訳でもなく、おせち料理などもここ数年は口にしていません。元々おせち料理の出自自体、正月は台所仕事を休む為に、日持ちのする料理を重に詰めてそれで食いつなぐという、実は非常にものぐさである意味ずぼらな制度な訳です。祝箸についても本来は洗う事無く正月三賀日使い続けるわけです。正月って結構汚らしくてずぼらな制度な訳です。

おせち料理というものは、本来五段重ねの重に料理を詰め込むらしいのですが、その時に、一番下の5段目は空にするのが正式な作法らしいです。そういえば、重箱って五段目だけは少し高く作られていて、内側まで蒔絵が施してありますよね。ということで、おせちは一杯にないのが作法ですが、他にも一杯にしない方が良いものは沢山あります。

例えば携帯の充電。リチウムイオン電池は、過充電と過放電にめっぽう弱いらしく、充電は8分目程度でやめるのがよろしいらしいです。電源を繋げっぱなしで使用する機器の場合、フル充電にしないモードが用意されています。

それから、車のガソリン。ガソリンというのは意外と重く、そして液体であるために慣性による移動が車の動きを妨げる動きをするためにガソリンを満タンにすると燃費は悪くなるそうです。

そういえば、『魍魎の匣』にも有るように、人はみっしりと詰め込みたいという本能を持っているのかも知れませんが、本能に従うというのは作法からも実利からも良くないのでしょうね。