『永遠の０』のテレビドラマ化されたものが放映されましたので、ほぼ全編観ました。面白かったです。娯楽作品としての出来は最高ランクでしょう。原作は読んでいませんので、どれほど原作に忠実か、そして、原作がどれほど史実に則しているかは不明ですので、これをもって戦争を云々してはいけないのでしょう。あくまで娯楽作品ですから。

娯楽作品ですから、色々な要素が取り込まれています。ロードムービーの要素、ミステリーの要素、ラブストーリーの要素と、それこそてんこ盛りにいろんな要素が盛り込まれています。そして、不幸な歴史的事実というスパイス（作品自体が歴史的に正しいという意味では無いですよ。あくまでスパイスです。）が盛り込まれています。ある意味、娯楽作品の王道と言っても良い作品です。

ただ、娯楽作品としての組み立てそのものが鼻につきます。娯楽作品というのは、何となく画一化されているように思えます。同じく娯楽作品として鼻につくものとして『ふたたび　swing me again』という作品があります。これも、よくできた映画で、『永遠の０』と並ぶ感動作ではないかと思います。この二つの作品ですが、設定こそ違えど話の流れは酷似しています。謎解きをしながら、自分の祖父の過去を紐解く旅にでるという大筋は全く一緒です。両作品ともよくできてはいますが、こういった作品が増えることで、娯楽作品の画一化が進んでしまうのは嫌です。