正しい角度と真っ直ぐな線

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映画『モスキートコースト』の中で「俺が求めたのは正しい角度と真っ直ぐな線だ」というセリフが有ります。このセリフが使われるのは、自分の開拓した土地を追われ、全てを失った時に主人公が発するセリフです。途中、楽園と呼べるような見事な村を作った主人公が、ちょっとした事が原因で転落を味わい、最後は自分の大切な家族も離れて行ってしまうという非常に悲観的な映画です。

この映画ですが、クサイほどにセリフが立っています。例えば、「午前4時の勇気」というセリフもそうです。辟易としていた日々の生活を午前4時の勇気をもって捨て去り、モスキート・コーストと呼ばれていた未開の地へ旅立つのです。結局はキリストを敬わなかった主人公の家族は悲惨な結末を迎えるというある意味での道徳に縛られた映画です。そういった意味では冒頭から50分観て、そのあとは気に入らない映画ですが、何故か年に一度くらいは見たくなるんですよね。