『おいしいコーヒーのいれかた』
2015年5月2日
2021年12月14日
これで手にした村山由佳氏の作品は4作目になります。『星々の舟』、『ダブル・ファンタジー』、『放蕩記』と読み進め、『おいしいコーヒーのいれかた』に行きつきました。一部では、どろどろとした愛憎劇を描いた黒村山と青春物の白村山に大別されているそうですが、これまで私が読んだ作品では、『星々の舟』、『ダブル・ファンタジー』、『放蕩記』=黒村山、そして、『おいしいコーヒーのいれかた』=白村山ということになるのでしょう。
ただ、読んでみて分かったのですが、これらの作品の根っこは同じです。どの作品も少しだけ複雑な家族関係が土台になっています。どの作品も楽しめるのですが、やっぱり黒村山の方がコクがあってよろしいように感じました。