『青天の霹靂』

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seiten映画化もされていますが、残念ながら映画は見ておらず、原作本も随分前に購入してあったのですが、やっと読む気になりました。この『青天の霹靂』という作品ですが、無駄がありません。そぎ落としたのか肉づけをしていないのかはわかりませんが、無駄が無い分ストーリーが際立っていますし、中だるみな部分もありません。

ストーリー自体は平凡で荒唐無稽ですが十分に楽しめます。前作の『陰日向に咲く』と根っこの部分は共通しているのですが、より洗練された作品になっています。良い作品です。途中、ビートたけしが登場するのは読者サービスなのかな?それから、小道具の使い方(段ボール箱)も上手いですし、最後の一文も平凡ですが実にいいです。映画の方も見てみようかと思います。

それから、この文庫本の表紙ですが、ちょっとヤバいですね。読了後にこの表紙を見るとジーンと来ちゃいます。