堀江貴文著『本音で生きる』

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本音で生きる堀江貴文氏の『本音で生きる』という本を読んでみました。ホリエモンこと堀江氏はとにかく話題に事欠かない人で、史上最年少で株式上場を果たし、数々の企業買収でその業容を拡大し、テレビ局買収に動き、プロ野球球団買収も画策しました。このような行動を世間は無謀と評し、一時は犯罪者として収監されました。しかし、普通の人間であれば一生の終わりと感じるような逆境から見事に復帰し、実業家として、タレントとして、そして作家として活躍されています。このようなバイタリティーの原資は何なのか、その答えが本書には書いてあります。

一般に成功者と言われている人が書いた本は沢山あるのですが、共通した事柄があります。本書にも当たり前のようにその秘訣が書いてあります。その秘訣とは沢山の情報です。

例えば目の前に川が有ったとします。この川を渡らなければならないとしましょう。見える範囲に橋はありません。こんな時、情報を持たない人ならば黙って引き返すでしょう。また、ある人は橋が有るだろうと”あたり”をつけて橋を探して歩くでしょう。地図という情報を持っていれば川上川下どちらに行けば橋が有るか探し出すことができるでしょう。情報が有ればバス停や駅を探すこともできるでしょう。タクシーを呼んでも良いかも知れません。舟をチャーターして渡る事もできるかも知れません。

つまり、情報が無ければあきらめてしまう事も情報さえあれば簡単に解決できます。つまり、沢山の情報を仕入れることであきらめることなく前に進むことができるのです。

さて、本書で作者は暗に体面を気にせず自分らしく生きろと言っています。体面ばかりを気にしてあきらめていることが沢山あるのではないでしょうか。そんなことに時間を費やすなら、自分勝手に好きなことをしろと作者は述べています。そのためには沢山の情報を持つべきだとアドバイスしています。

至極真っ当な事を著者自身の体験を添えて著者はこの本で語り掛けています。著者の本はどれも好きなのですが、この本もとても好きです。