『面白南極料理人』

Spread the love

南極と言えばペンギンを連想するのですが、それは沿岸部でのこと。この本の舞台であるドーム基地(雪が降り積って出来上がったドーム状の山のてっぺんにあるからこう呼ばれるらしい)は、越冬隊の上陸地点である昭和基地から1000kmも内陸部に入った場所。雪上車に揺られること二十日。着いた場所は富士山よりも高い標高3800m。平均気温はマイナス54度。ウィルスさえも生存できない。そんな極限環境で一年を過ごす越冬隊員に毎日の食事を提供するために海上保安庁から派遣された著者が、越冬隊の日常をコミカルに描いた作品です。
採算度外視で高級食材をたっぷり使った食事や、事あるたびに開かれる宴会の豪華な事と言ったらちょっとうらやましい。一方、基地運営に欠かせない燃料が危うく切れそうになり、命の危険を感じたエピソードも明かされます。
非日常の世界をのぞいてみるのは面白いものです。
それにしても、越冬隊員ってキャラ濃い人ばっかりですね。