120円MP3プレーヤー改造失敗

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120円で買ったMP3プレーヤーですが、低音がスカスカでがっかりな音質でした。回路を追ってみて、謎なICチップの出力部分に挿入されているカップリングコンデンサの容量が小さいことが原因だろうと何となくあたりを付けました。何とかまともな音にしたいと思い、改造に踏み切りました。

準備:カップリングコンデンサが本当に必要なのかどうか、ICの出力端子から直流成分が出ているかテスターで測ってみました。確かに直流成分は出ていますが、出力端子にイヤホンをつないだ状態でも1mA以下の電流しか流れません。ということで、カップリングコンデンサをバイパスして、直結状態にしてみました。

直結した結果:低音はしっかり出るようになりました。でも、かすかにノイズが乗ります。そして、わずかですが再生速度が遅くなりました。もしやと思いICチップを触ってみたところ発熱していました。ということで、カップリングコンデンサは必須であるという結論に至りました。ICチップの型番が削り取られていて、データシートが参照できないので、手探りになるのは仕方ありません。

カップリングコンデンサ再設置:といっても、外してしまったチップコンデンサを再利用するのは困難ですので、手持ちのコンデンサを付けました。手持ちの0.47μFの積層セラミックコンデンサを付けたのですが、チップ部品用の小さなランドにはんだ付けするのに随分と手間取りました。苦肉の策で、エポキシ粘土で部品を固定してはんだ付けしました。

120円のMP3プレーヤーモジュールですが、イヤホンを鳴らすのはちょっと無理なようです。試しにアクティブスピーカーを接続してみましたが、イヤホンよりは入力インピーダンスが低い高いためか、なかなかいい感じに鳴ってくれています。

結局元のさやに納まった感じです。