過酷な条件での使用です

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Chu Moyアンプとか47アンプと呼ばれるアンプは、オペアンプそのものをヘッドフォンアンプとして使用します。オペアンプは演算増幅器と呼ばれるほど正確に入力を増幅し、出力から取り出すことができます。オペアンプには沢山の種類がありますが、チップの形状や1つのチップに内蔵されているアンプの数が同一であれば差し替えて使えることがあります。ですから、機器に内蔵されたオペアンプを違うメーカーや違う型番のものに差し替えて使い、その結果音質が変わったりします。そして自分好みのオペアンプを見つけることを楽しみにしている人たちがいます。

オペアンプは一部の製品を除いて、比較的安価に入手できますので、オペアンプをとっかえひっかえするのは手軽ですし、中々面白いものです。ただし、型番が違えば特性や本来の使用用途も異なります。ヘッドフォンアンプとして使うならば、NE5532というオペアンプが結構手堅い選択です。その他NJM4580とかNJM4556はメーカーのデータシートにヘッドフォンアンプとして適用できる旨が記載されています。

データシートにヘッドフォンアンプとして使用できるとは書いていなくても使えるものもありますが、これはあくまで自己責任でしょう。そもそも数十Ωのヘッドフォンはオペアンプにとっては重すぎる負荷です。そして、実際中ヘッドフォンアンプとして不適格なものもありました。私の手持ちではTL072、TL082がこれにあたります。データシートの等価回路をみれば出力部分に抵抗が入っていて、ヘッドフォンを駆動する電流を取り出すのは厳しそうに感じますが、果たしてヘッドフォンを接続してみると悪い結果になりました。もっとインピーダンスが高い負荷の場合にはきれいな音がでますので、明らかに過負荷なわけです。

色々と試してみましたが、オペアンプを取り換えることで得られる音の変化は非常に小さいものに感じました。ブラインドテストで出てきた音を聞かされて、使用されているオペアンプを言い当てることは私にはできません。ただし、1個数千円もする高額なオペアンプを使ってちょっといい気になる、これはこれでいいことだとは思います。

ちなみに私が大好きなオペアンプはLF353Nです。

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